※現在では「アドレノクロム説」は否定されているそうだけれどホッファー博士の足跡として残します
アドレナリンを酸化させないために
繰り返しになるけれど、アドレナリンを酸化させない為には、『アドレナリンを過剰に分泌させないこと』に尽きます。
アドレナリン過剰分泌を防ぐには
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- なるべく強いストレスは避ける
- インスタント食品・スナック菓子・炭酸飲料・ジュース・缶コーヒー・栄養ドリンクなどは全く摂らないかなるべく摂らない
- 甘い物(砂糖をはじめとする、特に精製された炭水化物・糖類・糖質含む)アルコール・カフェイン・ニコチンを全く摂らないかなるべく摂らない
- 血糖値を安定させる(低血糖症などの血糖調節異常がある人は、空腹時間を作らないようにし、小まめなたんぱく質摂取などで安定させる)
- 生活のリズムを乱さない
- 空腹時間を長くしない
- 食事を抜かない
- 食べすぎない
- もちろん飲み過ぎない
ホッファー博士らはアドレナリンの過剰分泌に低血糖症が深く関わっていることを突き止めていました。
統合失調症を発症させる原因の1つにこのアドレノクロムが有力と考え、それならばアドレナリンを酸化させなければいいのではないかと考えたのです。
メチル受容体であるビタミンB3を大量に用いることで、メチル受容体のノルアドレナリンから、アドレナリンへの変換を減少させることができると考えた。つまりビタミンB3を大量投与することで、メチル基を吸い上げ、アドレナリンが過剰にできなくすると期待した。
『統合失調症を治す』から引用
引用部分にあるように、ビタミンB3(ナイアシン)がアドレノクロムへと変換するのを妨げるのではないかと言うのだ。後の研究でナイアシンとアスコルビン酸(ビタミンC)の大量投与も有効だとしている。
ビタミンB3(ナイアシン)にしろアスコルビン酸(ビタミンC)にしろ、熟練した栄養療法医に処方してもらうべきだが、ご存じビタミンB3(ナイアシン)の前駆体になる物質は『トリプトファン』なので、サプリメントの処方を考える前に、トリプトファンとなるタンパク質(ここでは肉や魚、卵、乳製品などの動物性タンパク質のほうがより望ましいけれど)を積極的に食べる事からはじめたらいいと思います。
また、ひまわりの種にトリプトファンが豊富に含まれていることが判明し、ひまわりの種を食べるのも有効だそう。
ビタミンB3(ナイアシン)→前駆体→トリプトファン→前駆体→タンパク質
統合失調症をはじめとする精神疾患患者は往々にして当然栄養欠損があり、中でもタンパク質の摂取が非常に少ないです。
症状の緩和や治癒にナイアシンが効くからといっても、タンパク質をしっかり食べる事で自分の体内でしっかり生成出来るようにしなければ、サプリメントをいくら摂っても効果は上がりにくい、といってもいいくらい。
まずは食生活の見直し、そして補充のためのサプリメントと考えて欲しいです。サプリメントは薬ではないのだから。自分の体で造り出すための『材料』であるタンパク質(当然その他も)をしっかり食べ物から摂ることを習慣にして欲しいです。