年だから肉や魚は食べない?
昨日のブログに登場したご近所の奥さま。
なぜ肉を食べないのかは、聞かなかったので分からない・・
何か持病がおありで医師から止められてる? 肉は体に悪いから食べない?それともダイエット中?
これら全てが間違いだと言い切れる人がどれだけいるでしょうか?
肉や魚は、若い頃だけ食べればいい、特に肉は若いときに食べていれば年を取ってからは食べない方がいい、と思っている人が驚くことに結構います。
そんなに栄養を摂らなくてもいい、という間違った考え方・・・・。
これを知った時は本当に驚いたし、特に肉が相当の悪者になってしまった事が残念です。
私の知り合いの元気な高齢者は、80歳を優に超えていても結構肉を食べます。ステーキなども量は少ないが食べています。
有名な方を例にとってみると、98歳現役医師日野原重明先生、世界的デザイナー森英恵氏(83歳)は週のうち必ず1.2回はステーキを食べているといいます。もちろんステーキである必要はないのだけれど、それだけしっかりまとまった量を食べている、という証ではありますね。
肉=悪、という図式。理由は何だろう?
日本は仏教の流れがあるので余計に肉などの獣は食べるのは御法度。
忌み嫌われている?それが多少影響しているのかとも思うけれど・・・
ところが仏教の肉食禁止と言うのが根付いているのは実はどうも日本だけのようなのです。
中国も韓国も今は自由に食べている。もちろん日本も今は自由に食べてはいるけれど・・・。
肉を食べるとガンになる、と真剣に信じている人もいる。これだろうか?
かつての我が家はこれを信じていましたから・・
とにかく肉は体に悪い、と思って避けている人がいるのは事実。
ところが人間の体は動物性タンパク質でできているし、体のさまざまな働きに関わっているから、年を取ろうと若かろうとしっかり摂らなければ不具合が出るのです。
高齢者に多い骨折、関節の痛み、筋力の低下、肌の衰え、目のトラブル、胃腸の不調、精神の不安定、物忘れを含む認知症、感染症にかかりやすい、ガン、脳疾患、心臓疾患などなどこれらに影響してしまう原因の大きなものにタンパク質不足も関わっているというのは医師でさえ指摘しないし知らない事が多いと聞きます。
これら上に上げた症状や病気は高齢者だけでなく若い人にもあるし、実際増えている疾患もある。
脳疾患などはいい例で、若い人でも脳出血で亡くなるもの実は増えている。
原因はもちろん一つではないけれど、タンパク質不足による血管壁の弱さ、細さなども関係しています。
肉をしっかり(魚も重要ですが)食べている国々は平均寿命が長いのです。
日本は世界一の長寿国といわれているけれど、元気に過ごしながら寿命を全うしている人の割合は少ない・・・
何度も書くけれど、日本人は肉を摂りすぎてはいないです。
肉を摂ることによって脂の摂りすぎを心配している人も多いけれど、気になるのなら肉を減らすのではなく、脂の少ない肉を食べればいいだけのこと。
つまり霜降りの高級肉ではなく赤身の多い肉、牛肉に限らずビタミンB群豊富な豚肉、安価で脂の少ない良質のたんぱく質である鶏肉を食べればいいのです。
ここでもう一つ。脂(油)は体に悪いと思われてばかりいるけれど、これも体に摂っては必要なので余り避けるのもよくないです。
脂(油)は体脂肪になりやすい、というイメージがあるけれど、脂(油)だけが悪者ではない・・
体脂肪になるのには食べすぎも関わるけれど、実は糖質の摂取が加わるとたちまち体脂肪への蓄積が増えてしまうのを知って欲しいです。
脂(油)が悪いのではなく、糖質と共に摂ると体脂肪になることを忘れないように・・・・。
肉の話からちょっと脱線したけれど、最後に書いた事、意外に皆さんの関心事だったりする・・・。