キレて、キレて止まらないとき・・・

母親が悪い・・・

子どもが何か問題を起こしたとき、大概は母親が悪いことにされてしまう。周りからも、配偶者からも・・・

こういう経験をお持ちの方も少なくないのではないかと思う。

小さい子どものうちは事の大きさも、子どもの事もある程度押さえも効き、コントロールが出来る。

しかし反抗期と呼ばれる頃を迎えると、ともすると親よりも体も力も大きくなり、手に負えなくなることもある。

昨日も書いたけれど(こちら)近年ますますキレる人が増えている。大人も子どもも、若い人も高齢者も・・・

子どもや若い人は、「親が悪い」と言われたとしても、返す言葉がないけれど、高齢者もキレるとなると・・・?

キレて止まらなくならないようにするには・・・

※誤解のないように書くが低血糖症の人が全てここに書いたような行動をするわけではありません。あくまでも一例です。

興奮したり、キレたりするのに関わっている「アドレナリン」というホルモンで有名だ。またアドレナリンはストレスによっても分泌される。別名「攻撃ホルモン」と呼ばれ、怒り・敵意・暴力などの感情を刺激する。

何度も書いているが、このホルモンが分泌されるのは、血糖値が下がってきたとき、今ある血糖をこれ以上、下げないために分泌される。(低血糖状態にならないようにするため)

低血糖状態にならないために6~7種類のホルモンが分泌されるが、一番先に分泌されるのが「カテコラーミン」(アドレナリン+ノルアドレナリン+多少のドーパミンを合わせた名)という物で、これが過剰に分泌されると心身共に症状が出てしまう。

交感神経の働きを増強させ、体も心も緊張と興奮を起こし、一旦血糖が下がって低血糖状態になり、カテコラーミンが分泌されてしまうと心身共、その影響はかなり強力で、元に戻るまで時間がかかる。

カテコラーミンの中のアドレナリンは分泌量に個人差があると共に、分泌されてから身体面、精神面での不調の出方にも差がある。つまり同じ量分泌されたとしても人によって、体調面に不調が出る人、精神面の不調の人、両方出る人と様々だと言う。

アドレナリンは一旦分泌されてしまうと分泌が止まらない性質があり、自分自身の言ったことや行動によっても大きく影響を受けてしまい、分泌が増強されてしまう。つまり、怒り出すと止まらない・物を壊し始めるとエスカレートしてしまい次々壊す・・・

これらの自分の行動や暴言を吐く事が刺激となってますます興奮し、加速して止まらなくなる。

アドレナリンもその間、絶えることなくどんどん分泌されてしまう・・結果として悪循環となり・・・

よくテレビなどで民衆が集団で暴動を起こしてどんどん激しくなっていくさまを見るが、まさにこのような状態が自分の中にも起こってしまっているのだ。

こうなってしまってはなまじの力で相手を止めようとしたり、なだめに入っても、もはや危ないだけだ。

こうなってしまう前に手を打たないとだめだが、なかなか難しいのは納得するところ。

興奮するもの、興奮する状況からなるべく遠くにいるのも必要だと思うし、そう言う状態になってしまうのを本人がまず把握することが大切。仮にそうなりそうだったり、そうなり始めたときに自らがブレーキを掛けられると、ますます分泌され悪循環になるのを避けることが出来るかも知れない。

『そう言う状態に気づいた時、大切なことは動かないでいることです。何かにしがみついてでも、じっとしてください。それは、あなた自身ではなくホルモンがさせていることです。』・・・低血糖症と精神疾患治療の手引きから引用

程度の差があるにしても、そういう行動や言葉を発してしまった後は、自分のした事への反省や落ち込みがあることだろう。

でも、これがホルモンからの影響だとしたら・・・

上記の引用は当事者でなくとも、ある意味ほっとする・・・

自分の感情をコントロールするにも、ある程度訓練が必要だと思っている。何か口に出すとき、行動に出すとき、一呼吸、深呼吸でもしてちょっとの間、自分に猶予を与え、冷静に判断して行動しようと努力する事も必要だとも思う。

しかし血糖調節異常=低血糖症の人は、血糖値の変動が大きかったり、頻繁だったりするためにこのコントロールが自分で気をつけていてもなかなか上手くいかない人が多い。

食事の内容や食事や食間の軽食などをとるタイミングに気を配りながら、時には専門のカウンセリングやメンタルコントロールも必要になってくる。

少しずつ自分の状態などを把握して、心身共にコントロール出来るようになるといい。

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てすとてすと

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