マクガバンレポート5/10元禄時代前の食事でいいか?

では、元禄時代前の食事でいいのか?

マクガバンレポートで明記された、『元禄時代以前の日本食』で今現在、いいのだろうか?

答えはNOだ。

理由は、元禄時代より前の平均寿命を考えると今より遙かに短い。この事がはたして今現在の生活に則した食生活かどうか?と考えざるを得ない。

その頃の寿命には諸説あって、乳児から子どもまでの死亡率が高く(資料によってまちまちで、中には60~70%と高率のデーターもある)それが平均寿命を下げていた事もあるが、それでも60歳まで生きるというのは、かなりの長命だったらしい。

今のような医療の進歩もなければ、皆が皆十分な食事をとっていたわけでもない。衛生面などでも今に比べれば知識も予防もなかった訳で、疫病と呼ばれた流行性の病気があっという間に蔓延し、命を落とす・・自然災害にしても同じ・・・

それらも考えながら『元禄時代以前の食事』を考えても、現在の種々のストレスや労働、生活パターンなどを考えると、やはりたんぱく質が足りない。

乳幼児を含む子どもの死亡率が高かった、とあるが、生後1年未満で亡くなる子どもが特に多かったようだ。

妊娠中の母親の栄養状態も大きく影響してくるし、産後、乳飲み子の時、当時は人工のミルクも存在しないし、ましてや牛乳で代用したわけでもない。母親の栄養が十分でないと、母乳は出ない。乳飲み子はとたんに栄養不良になり、病気にもなりやすくなる・・

せめて母親の栄養だけでも足りていれば、もう少し乳幼児の死亡率が下がったかも知れない・・・

これだけ見ても、その頃の栄養で十分だったか? と考えなければならない。

今や日本の女性の平均寿命80歳を超えている。男性も70歳代後半。高齢者が元気で過ごしている人がいる一方で、医療や介護の高度化でベットの上で過ごしている人も年々増え続けている。

健やかに生き生きと生きるには、元禄時代以前の食事のように、脂質・砂糖を控えバランス良く、けれどたんぱく質を多めにとる事が大切になってくる。まだ続く

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てすとてすと

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