動物性タンパク質を食べない
マクロビオティックでは昨日もちょっと書いた通り、動物性タンパク質を全く摂らないか、場合によっては少し、時と場合によって摂る、という事を推奨しています。
植物性のタンパク質摂取で十分だという考え方。
植物性のタンパク質の筆頭で、日本人なら思い浮かべるものとして大豆製品である、豆腐や納豆を思い浮かべる方も多いと思います。
豆類の他に穀類にもタンパク質は含まれるし、野菜にも含まれます。
だからあえて(極陽性)動物の肉や魚からタンパク質は摂る必要はない、という・・
このブログをお読みになっていらっしゃる方はご存じかも知れないけれど、植物性タンパク質は非常に吸収が悪いということ、アミノ酸バランスが悪いこと、肉などに含まれるビタミンB12、鉄分が摂れないため貧血になってしまうという問題点があります。
貧血に関しては植物の中にも鉄分がある、というかも知れないけれど、これまた吸収が非常に悪い。
非ヘム鉄といって、三価鉄という形でヘム鉄に比べると形状がイガイガ状でとがっているイメージのもの。これが細胞を傷つけるともいうらしく、ビタミンCと一緒に摂ればいくらにかは吸収率があがるものの効率は悪いのです。
これは錆(金属が錆びるのサビ)や無機鉄の鉄イオンの仲間で吸収されにくいばかりでなく、フェントン反応と言うのを起こし、体に有害な活性酸素を多く発生させてしまいます。
けれどこの非ヘム鉄も動物性タンパク質と先ほど書いたビタミンCを一緒に摂ることによっていくらか吸収はよくなります。
それでも体内へのヘム鉄の吸収力の6分の1から7分の1なのです。
人間は動物である、という大前提を考えれば、動物性タンパク質を摂らなければならないというのはごく自然なことだといえるのだけれど、マクロビではほぼ否定しています。
特に分子整合栄養学では動物性タンパク質、植物性タンパク質両方をまんべんなくバランスよく食べる、植物性タンパク質には動物性のタンパク質のものを加えて食べる事によって、アミノ酸バランスや吸収がよくなると勧めています。