インシュリンの分泌を抑えながら、エネルギーと栄養を補給する方法
ヒトは食後約30分-約60分位経つと、血糖値が緩やかに上昇し140mg/dl位まで上昇する。正常な血糖調節は、例え甘い物などを沢山食べても、血糖値は200mg/dlを超えないとされている
私は血糖値の変動の事がよく分かっていないときは、正常な血糖調節の場合、食後(約30分-約60分位)いつも血糖値が140mg/dl位まで上がるものだと思っていました。
つまり簡単に言ってしまうと、何か口に入れて食べれば140位まで上がってしまう、と思っていたのです。
(もちろん精製された炭水化物(糖質)や甘い物はその都度この位まで上がるけれど・・)
ところが食べたものの内容によってここまで血糖が上がらないことを知りました。
これは繰り返し書いているし、8月に行われた『脳と栄養のシンポジウム』で江部先生が詳しくおっしゃっていたように、血糖値を急激に上げるのは糖質だけ、なのであってたんぱく質や脂質は血糖が上がるのに時間もかかるし(ゆっくり、緩やかに変動する)上がり方も少ないのです。
血糖調節異常(低血糖症)の人にとって、調節異常のタイプによるけれど、血糖値を上がりすぎないよう、下がりすぎないよう、上がったり下がったりを頻繁に繰り返さないようにする事が心身の状態をよりよく保つポイントになる。
食事をした後、これも人によるけれど○時間くらいしたら補食(軽食とか間食とも言う)を摂る事を指導される。
そしてさらに○時間だったらまた補食を摂る。そして次の食事時間を迎える。といったように、端から見ればしょっちゅう何か口に入れている印象を受けるかも知れない。
つまりこの補食こそが今まで足りていなかった栄養の補給にもなるし、血糖値を安定させることでエネルギーも同時に安定させる事となるわけです。
この時の補食の内容はタンパク質中心。糖質や甘い物は食べない。
補食の時に、ぐっと血糖値を上げてしまう物を食べては意味がない。
(追記・少しの糖質を入れることが必要な病態の人もいますので自己流でしないことが大事です)
インシュリンが最低限しか分泌されない『タンパク質』『脂質』を摂ることが必要だけれど、栄養療法では特にタンパク質の摂取が勧められる。
血糖値が安定するだけではなく、生体の諸々の働きに必要なタンパク質は血糖調節異常(低血糖症)の人にとって、普通より多く必要とされるからです。